キッチンの蛍光灯が切れた。恨めしい顔で見上げてしまう。やれやれ、また一つ解決しないといけない課題が。こういう時、まず真っ先に頭に浮かぶのは
「『蛍光灯』って英語でなんて言うのよ〜!!」
生活をしているとどうしてもこういった想定外の小さな問題の処理に対応せざるを得なくなる。つい先日は玄関のサムターンが突然ポロッと取れた。その前はシャワーの取っ手がはずれ、シーリングファンつきのリビングの電球が落下し粉々に砕け部屋中に飛び散ったことも。ファンの振動で接触が悪くなっていたと思われる。それ以降間接照明のみにすることにした。
そして今度は蛍光灯。実はこれが初めてではない。以前切れたときはアパートメントの受付に電球を持っていき、「コレとりかえて」と言ったところ20分後にスタッフがきて全ては解決。したのだが、その月の家賃には14ドル加算されていた。電球一つ取り替えるのに14ドル!人件費にしても高すぎる。今回は自分でなんとかせねば。
辞書によると蛍光灯は『fluorescent』。さらにこれを音声ガイドつきのインターネット英英辞典に打ち込み発音をチェック。
http://encarta.msn.com/encnet/features/dictionary/DictionaryResults.aspx?refid=1861674275
「f」も「l」も「r」もあるからややこしいぜと思いながら何回も繰り返し発音練習。まあこれで通じるだろう。次に直管型の電球を立てて自分と比べてみる。鎖骨の下辺りまでだから120cmくらい。4フィート。あるいは47〜48インチといったところか。さて、問題はいったいどこで蛍光灯を売っているのかということだ。もしこれが車社会に生きる郊外型生活者だったら大型ホームセンターの「Target」までひとっ走りで済むのだろうが、フィラデルフィアのダウンタウンのどこで手に入るのだろう?「街の電気屋さん」なんか見たことがないよ。
まずは近所の「CVS」(薬局とコンビニが合体したようなチェーン店)へ。見当たらず。次にマーケットストリート沿いの比較的大型スーパーマーケット「K-mart」へ。フロアの端から端まで歩いたが丸形の電球やランプの傘などはあるものの、蛍光灯はミニサイズしかない。「RITE AID」にもない。誰か友人に聞こうと携帯電話を取り出した時、ふと「STAPLES」ならあるかもともう一軒足を伸ばすことに。「STAPLES」はチェーン展開をするオフィス用品店で、文具からパソコン、プリンター、ソフトまでそろう。最後の頼みの綱。ガシガシと入って目が合った店員に聞いたところ、あっさり頷き売り場まで案内してくれた。「このサイズしかないんだけど」と言うが、それがまさに欲しかったサイズ。念のため、彼の見ている前で蛍光灯を立て、胸まで届くことを確認。さらに2本で5ドル30セント!!
「That's exactly what I'm looking for!! Thank you!」
と満面の笑顔で去ろうとしたとたん、肩をつかまれ
「いやいや、出口は逆だよ」(笑)
レジでは特に梱包もしてくれないので、落とさないよう「捧げ銃」状態で持ち帰り、よいしょよいしょと椅子によじ上り蛍光灯の取り替え成功!!こんなことも大冒険。2度と忘れないであろう『fluorescent』。
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