2011年4月25日月曜日

Flushing Meadows Corona Park






クイーンズ区の奥地にFlushing Meadows Corona Park(フラッシング・メドウズ・コロナ・パーク)と呼ばれる大きな公園があります。
メジャーリーグベースボールのニューヨークメッツの本拠地、あるいはテニスのUSオープンの開催地として知られるこの大型公園はかつて、スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』などにも登場する巨大なコロナゴミ捨て場所として知られていました。その後2回の国際万博(1939年と64年)の会場ともなり、今もなお、39年当時のパビリオンやモニュメントの一部が、時代錯誤と打ち捨てられた未来型ロボットの残骸のように、あるいは忘れられた移動サーカスの回転木馬のように、錆び付き、不気味な存在感を放ちながら立ち尽くしています。改築をしてアートセンターのようにして利用していますが、本気で立て直したわけではなさそうで、その中途半端さがより哀しみを誘います。映画の『メン・イン・ブラック』の撮影に使われた場所と言った方が、思い出す方が多いかもしれませんね。

公園には他にも科学館や美術館などもあり、ざっくりと言えばクイーンズ版「上野の森」みたい。近隣に住む、ヒスパニック系移民の家族の憩いの場となっており、子供たちがスケートボードやらサッカーやらをしながら過ごしていました。
空が怪しくなってきたので地下鉄の駅へ急ぎ、ブルックリン区の最寄り駅に着き地上に出たら、道路が濡れていました。危機一髪でした。