2009年5月4日月曜日

松風荘・千住博デー




「千住博デー」と名付けられた4月27日、千住氏の障壁画が寄贈された日本建築「松風荘」(しょうふうそう)で、関係者約40名を招待したイベントが開催された。千住氏本人も活動の拠点であるニューヨークから家族と共に駆けつけ、作品の主旨、芸術観、現在進行中のプランなどについて熱く語った。

1953年、ニューヨーク近代美術館の中庭に吉村順三氏の設計で建てられ展示された書院造建築「松風荘」は、その後フィラデルフィアのフェアマウントパークに移築され、1958年同市に寄付された。しかしその後管理が不十分であったため廃屋化が進み、一時期は目も当てられない状態に。建国200周年にあたる1976年、フィラデルフィア市長の依頼により日本の有志が資金を募り、大規模な修理がスタート。1982年に「松風荘友の会」が市から管理を引き継ぐ。そして破壊されてしまった東山魁夷氏の襖絵に代わり、千住博氏の「ウォーターフォールシリーズ」20点が奉納され、2007年5月から一般公開されている。

「アートとはコネクトするもの、ハーモニーだ」と千住氏。「何のアイデアも持たずに松風荘を訪ね、耳を澄ませたところ日本庭園から滝の音がしました。この空間に一番美しいハーモニーを奏でるものを作ろうと思ったのです」。庭園にある木、石、花、全ての色をカラーチャートで出し、それらを混ぜたものが滝の背後の独特なベージュ「松風荘色」となる。保存環境を考慮して動物性の膠ではなく、アクリル絵の具を使用したが、それはアメリカが生み出した技術と日本画の世界の融合でもあった。「日本人、アメリカ人というのではなく、みんな同じ人間だという、ピースメイキングプロセスなんです」という言葉に、一貫するコンセプトが明快に打ち出されている。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

はじめまして。
フィラデルフィアのフェアモント公園内にある松風荘(Shofuso Japanese House and Garden)でマーケティングインターンをしている者です。
突然のご連絡、失礼いたします。

現在私共は国内外に住むより多くの日本人に松風荘を知ってもらい、実際に訪れてもらいたいと考えております。私は日本人のインターンとして主に日本人向けのウェブページやしおりの編集、日本語翻訳の添削、日本語サイト(ブログ、SNS、旅行など)におけるプレゼンスの強化などを担当しております。その一環として、今回はブログなどのSocial Mediaで松風荘を紹介してくださった方々を再び松風荘にご招待したく、ご連絡差し上げました。「ご招待」ですので、もちろん観覧料は頂きません。つきましては、ご興味がお有りでしたら以下のメールアドレスにご希望の日時と人数をご記入の上、ご連絡ください。その後、担当者から折り返し当日の入館方法に関する連絡をさせて頂きます。3月下旬から4月上旬にかけてフェアモント公園の桜の木がいっせいに見ごろを迎えます。お近くにいらした際にはぜひお立ち寄りください。

Mike Zimmerman (Marketing Coordinator)
mzimmerman@shofuso.com (平日9時~5時)
電話: 215.878.5097
*英語対応のみとなります。2016年3月18日までにmarketing@shofuso.comにご連絡いただければ日本語での対応も可能です。3月18日を過ぎますと、日本語対応可の常駐スタッフが不在になりますので、英語での対応のみとなります。ご了承ください。

松風荘の最新情報に関しましては以下のサイトをご参照ください。
www.japanesehouse.org (サイト内に日本語ページあり。About Us > Who We AreにMarketing CoordinatorのMike Zimmermanの紹介文がございます。)