2009年3月20日金曜日

鼓童










フィラデルフィア桜祭りのメインイベントの一つでもある、和太鼓芸能集団『鼓童』の4年ぶりの公演が3月17日(火)の夜、同市内のキンメルセンター・ヴェライゾンホールでおこなわれ、会場を埋め尽くした約2400人の観客を魅了しました。

女性4名を含む若手14名のパフォーマーで構成された今回の北米ツアーは、躍動感と軽快さが特徴。大太鼓の連打に圧倒され、小型の締太鼓の合奏が編み出す小波のような繊細な音色に耳を傾け、踊り子や篠笛が盛り上げるお囃子の調べに体を預け、そして最後は割れんばかりのスタンディングオベーションが会場を揺らしたのです。

『鼓童』は1981年、ベルリン芸術祭でデビュー。多様な文化や生き方が響き合う「ひとつの地球」を目指し、「ワン・アース・ツアー」というタイトルで世界各地をめ ぐり、これまでに45ケ国で3100回を越える公演を行っています。北米ツアーは3月27日のワシントンDCで終了。5月からはヨーロッパツアーが始まるそうです。

彼らは古典芸能の伝承者ではなく「パフォーマー」なのだなあと強く感じました。どうしたら海外の観客を引き付けられるか、よおく研究を重ねている。笑いあり、華あり、迫力ありと、飽きさせないように上手に構成されていました。それを「媚び」とか「迎合」だと言ってしまうとあまりにも冷たい。そこで躍動する鍛えられた肉体には嘘は無い。結果やセオリーではなく、進化し続けようとする生き様に”気”とか”エネルギー”をもらう。それが生の舞台を観る醍醐味なのかもしれませんね。

私は昨年同様、懲りずに振袖姿で桜祭りをPR。だから何歳なんだって話ですが(笑)。チラシを配ったり、イベントのPRをしたり、お仕事、お仕事。着物の威力はすごい。ジーンズ姿だったら振り返りもしないような方々から、カメラを向けられ気分はモデル。即席ヤマトナデシコだか、インスタント芸者だか…。
えっ?馬子にも衣装?

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