2010年3月22日月曜日

コリー・ハイム


俳優のコリー・ハイムが薬物中道で亡くなっていたことを、今日ゴシップ雑誌の表紙で知りました。まだ38歳という若さだったのですね。ハリウッドの子役上がりの薬物被害者がまた出たのかと思うと、非常に胸が痛みます。実は彼が出演する映画は、1本も見たことがないのですが、でも大変記憶に残っている俳優です。

私が小学校高学年のころ、近所に住むOさんという同級生の家にちょくちょく遊びに行っていました。小遣いなし、テレビも漫画も禁止、門限は4時半、妹と同じ机で中学生用の数学のドリル毎日やらされる、毎週のように親から渡される課題図書の感想を夕食の一家団欒で話すことを要求される、というような、かなりキビシい家に育った私の目に、Oさんの生活は夢のようでした。

一人部屋には自分専用のテレビがあり、駄菓子を持ち込んで食べていいなんて! 「最近これが好きなの」と、彼女がVHSで見せてくれる『スタンド・バイ・ミー』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を食い入るように眺め、「うちのお姉ちゃんはハリソン・フォードが好きって言うんだけど、おじさんよね。私はリバー・フェニックスとマイケル・J・フォックスが好き。あと、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックもいいよ」などと言いながらめくってみせてくれる映画雑誌『スクリーン』から溢れ出す、私の日常生活にまったく縁のないアメリカ(ハリウッド)の匂いを全身に受けてくらくらしていました。

そう、そこでコリー・ハイムという、ティーンアイドルの存在を知ったのです。コリー・フェルドマンとセットで売り出していましたね。初めて見る青い目のどこか頼り無さげな甘いマスクに、やられました。胸が音をたてて「キュンキュン」いっている感じでした。ただ、前述のとおり、うちの両親にそんな雑誌を友人宅で見ていることを話そうものなら「そんなミーハーな子とは、おつきあいをやめなさい」とでも言われかねない雰囲気だったので、雑誌を買うわけにも、映画を見るわけにもいかず、(こっそりと)彼女の家に行く度に『スクリーン』で見せてもらうにとどまっていました。

Oさんは中学校まで一緒でした。そのころにはオーストラリア留学で身につけた、流暢なネイティブの発音で、英語の教師達からも一目を置かれるようになっていましたね。一方私は「ジスイズアペン」状態でした。別の高校へ進学して、その後連絡をとらなくなってしまった彼女。コリー・ハイムの死で、久しぶりに彼女の記憶が蘇りました。当時であれだけ英語ができたのですから、今ごろその能力を発揮して仕事にしているかもしれません。

私は結果として今、アメリカで生活をしていますが、Oさんと遊ばなくなってから、ハリウッド映画や海外生活に憧れをいだくことも特になかったですね。英語の成績も大したことなかったし。でも最初に、海外には愛知県の片田舎とはまったく違う世界があるということを教えてくれたのが、彼女でした。彼女が好きといっていた子役や俳優達が、軒並み薬物のワナにハマってしまったのは残念ですが。

どこかでバッタリ彼女と再会するような予感がします。ただの予感ですが。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

お久しぶりです。最近、偶然、Stand By Meをチェックして、Youtube でジョン・レノンを思い出して、甲斐田さんのブログチェックしたら「コリー・フェルドマン」です。kハイムと合わせてWコリーでした。日本は桜前線北上中です。

甲斐田雅子 Masako Kaida さんのコメント...

hirofumi257さん
お久しぶりですね。
そうか、桜の季節ですね。
日本に思いを馳せました。いつか帰る日が来るのかしら?