2009年10月6日火曜日

悲しみよこんにちは

失う危機には常にさらされてたけれど
きっと何とかなるはずだと思考を意識的に止めていた
そこに愛がある限り
重ねるカラダと、口をついて出る甘い言葉で
全てが解決できると信じていた
こんなにも、時間と距離と年齢というものが深く重く
ボディーブローのように効いてくるとは
その昔はね、
そんなもの何でもなかったの
盲目の恋に溺れるのはいつものことだけど
私が微笑めば、世界が笑ってくれた
いてくれるだけでいいと、存在を愛でてくれる人の眼差しの中で生きていた
いつから終わりある人生のある一部を今生きているという切なさに
そしてそれが愛する人の人生の一部でもあるという現実に
苦しめられるようになったのだろう
マンハッタンの上にぽっかり浮かぶ満月を見て泣き
深夜の地下鉄に貼ってあった、グッゲンハイム美術館のカンディンスキー展のポスターを見て
またそれが悲しみに憂う月に見えて泣け
涙が枯れた頃に、地下鉄のダイヤが週末は違い
最寄り駅を飛ばして、ビュンビュンと遥か遠くの駅まで来てやっと止まったことに気がつき
こんなに悲しくとも、歩く元気はあるのだわと
以外にタフな自分に呆れながら
帰ってきたのは12時過ぎ

0 件のコメント: