2009年8月1日土曜日

Spicy World

私が働く寿司レストランではたぶん、決して日本ではお目にかからないRollこと巻寿司がメニューに並んでいる。

Spicy Scallop Roll(スパイシーホタテ貝巻き)
Spicy Tuna Roll(スパイシー鉄火巻き)
Spicy Squid Roll(スパイシーイカ巻き)
Spicy Shrimp Roll(スパイシーエビ巻き)
Spicy Hit Roll(スパイシーヒットロール??)

どうもアメリカ人はスパイシーなものが好きらしい。特にSpicy Tuna Rollは大人気。チリソースとマヨネーズを混ぜたような味の特製ソースを具材にまぶして巻くのだが、時に「これでは足らないわ」と別皿にスパイシーソースを入れて持ってくるように要求されることも。そしてほぼ100%の客が醤油なり、ソースなりにドボンと寿司をつけて、汁を滴らせながら頬張る。それでは具材の味が分からないではないかと思うが、多分魚の生臭さが苦手なのだろう。

スパイシーなものは寿司だけではない。

Spicy Miso Soup (スパイシー味噌汁)
Spicy Seafood Soup (スパイシーシーフードスープ)

なんていうものもある。スパイシー味噌汁は、普通の味噌汁にラー油をドバッと垂らすだけ。一度韓国レストランで食した味噌汁に唐辛子が入っていて驚いた事があるが、同じような感覚。考えてみれば私が働くレストランを始め、フィラデルフィア市内のほとんどの日本食レストランが韓国人経営であるのも、こういった発想にいたる理由なのかもしれない。

寿司と別にご飯を頼む感覚もよく分からないが、よくある風景。ご飯はWhite Rice (白米)、Brown Rice (玄米)、Sushi Rice(寿司飯)の3種から注文できる。寿司飯を茶碗に持ってサーブする度に、可笑しさがこみ上げるのは私だけだろうか? とにかく白米は味がしないと思うようである。せっかく頼んでも醤油をドバドバかけてたり、七味唐辛子パウダーで真っ赤にして食べている人々に、

"How is everything?"
 
と声をかけ

"OH!! It is great!! Awesome!"

とか満面の笑顔で返されると、ちょっと悲しくなる。まあチップを置いていってくれればいいんだけどね。

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