2010年4月3日土曜日

メイクオーバー



バーバラ・ビルカージックはやり手実業家だ。著名なメイクアップ・アーティストで、自分の名前をつけたコスメティックライン「bilkerdijk」を展開し、更にメイクサロン兼スパを経営している。顧客にはセレブリティも数多くいるとのこと。

彼女のサロンで開催されたメイアップイベントに招待された。モデルを使ったデモンストレーションで、参加者に今年の流行を伝え、その後は参加者もメイクオーバーを体験できるというもの。ワインや軽食も用意され、ソーシャルネットワーキングも兼ねている。

彼女が黒人というのは知っていたが、参加者も9割が黒人女性。アジア系で参加したのは私のみ。ターゲットを黒人に絞っているわけではないだろうが、やはり日本の雑誌などで紹介されるものとは全く異なり、非常に興味深かった。黒人は肌の色が濃いためか、鮮やかなアイシャドウやチークなど、色味をしっかり乗せていくのが主流らしい。アイシャドウを入れる幅も広い。クリス・ベンツやアナ・スイのファッションショーで使われたメイク方法も披露され、観客からは質問が次々と飛んでいた。

参加者の一人、オプラ・ウィンフリーそっくりのアイダとしばし歓談。彼女はセネガル出身で、グラフィック・デザインをイタリアで学び、その後、人の顔に絵を描くと思えば一緒だと、メイクアップ・アーティストに転向。フランス語と、イタリア語と、スペイン語と英語を流暢にあやつる。彼女ももうすぐ、自身のコスメティックラインを発表するのだと嬉しそうに語っていた。そういうパワフルな人がゴロゴロいるのが、ニューヨークの面白いところ。そして気さくに話しかけられ、すぐに仲良くなれるところが良い。

ショーの後、勧められるままにプロの手によるメイクオーバーにチャレンジ。池袋の西武デパートのメイクコーナーで、数年前にしてもらって以来なので、少々緊張した。多分ゲイの、男性メイクアップ・アーティストに何回も「リラックスして」と言われながら、顔を任せること10分。素肌感を出す、引き算メイクが日本のメイク道の主流だとしたら真逆だった。真っ黒に塗りつぶされ太めに書かれた凛々しい眉、まぶたの上の方まで濃いパープルを入れ、ほお骨の下までふんだんに入れたチーク、さらにつけまつ毛まで。回りの人に、素晴らしいわ。彼女キレイになったわね、などと言われながら鏡をのぞくと、そこにはミスユニバース日本代表みたいな顔が…。ああやっぱり、このくらい派手にしないと、国際舞台には勝てないわけねと納得したのでした。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

^^いい感じですね。日本でこれくらいのメイクだと、おめしものは黒のドレスで・・と言う組合せになります。福岡では散りゆく桜を眺めながらの桜が昨日でした。毎日、ご多忙かと思います。お体大切に。

Masako Kaida さんのコメント...

hirofumi257さん
有り難うございます。
今週末はワシントンDCとフィラデルフィアで「桜祭り」です。NYは初夏の日差しで、そろそろサングラスがないときついです。