2009年2月1日日曜日

ジョン・トラボルタの息子死亡の裏側

ハリウッド俳優ジョン・トラボルタの息子、ジェット・トラボルタ(享年16歳)の死について、ジョンが信者となっている新興宗教「サイエントロジー」(Scientology)の教義が絡んでいるのではないかというニュースが大々的に報道されている。

公にされた死因は心臓発作で、幼い頃より煩っていた「川崎病」との関連の可能性もあるとみられている。(川崎病は英語でもKawasaki Disease)。だがジェットは自閉症であったとの噂がもっぱらで、ジョンの弟で俳優のジョーイ・トラボルタも自閉症で、病を取り上げたドキュメンタリー映画を製作している。つまり遺伝子的にはありうる話。

しかし「サイエントロジー」の教義では自閉症は認められておらず、ジョンも息子の病気を否定。同教団は精神医学を真っ向から否定し、精神病を煩う人は堕落しているとみなされる。原因は心因的なものとされ、霊的なヒーリングで治療すべきだと主張。このためジョンが適切な科学治療を怠ったのが、息子の死になんらかの関係があるのではという憶測が飛び交っている。

自閉症と心臓発作との関連は不明だが、カルト集団として名高い「サイエントロジー」への、新たな非難の矛先となった形だ。ちなみにトム・クルーズも同宗教集団の信者として知られている。

私も一度街頭で「サイエントロジー」の信者に声をかけられたことがある。最初は宗教名を口にせず、「911」やハリケーン等の被害者を助けるボランティアの活動の報告をしているから見ていって、とテントへ案内。暇だったのでついていったところ、
「あなたは精神的に落ち込んでいませんか?」
「あなたは夫婦関係が上手くいっていませんか?」
「あなたは仕事上の悩みがありませんか?」
と質問攻めにされ、「そんなあなたにオススメの本やプログラムは…」ときたので、自己啓発系のセミナーか新興宗教に違いないと思い、問いただしたところ「サイエントロジー」と判明。かねてから良くない噂を聞いていたのできっぱりと
「サイエントロジーなら興味ないです」
と突き放したところ、それまで説明をしていたまだ高校を卒業したばかりのようなあどけない少女は口をつぐみ、ぞっとするような裏切られた瞳で見つめ返してきた。長居は無用と踵を返して立ち去ったが、背中に刺さる視線が痛かった。

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