2009年1月13日火曜日

なんということもない不機嫌な日常

不機嫌モード全開のアメリカ人の友人。なにか気に障ることでも言ったかしらとやきもき。その理由が分かったのは数日後のことでした。

彼が高校生の時の話。家族で2週間のバケーションに避暑地で出かけていたときのこと。6歳から仲良くしているという「親友」と当時のガールフレンドら3人が彼の家に押しかけ、"冗談半分で"窓ガラスを破って押し入り中でどんちゃん騒ぎ。アラームがなり警察が駆けつけて大事に。
「表に出ろ」
「いやだね」
と抵抗したので、警察犬をつかって駆り出すわ、銃を構えて脅すわの大騒ぎになってしまい、彼らは逮捕。まだ一週間しかバケーションを楽しんでいなかったのに、家族は急遽帰宅。休暇はめちゃくちゃに。両親は彼を責めたけど、彼にはもちろん何の落ち度もない。ただ「親友」だったので、なるべく彼らの将来に傷がつかないようにはしたものの、逮捕歴は残ってしまった。

で、そのガールフレンドがキレた。自分たちが逮捕されたのは彼のせいだと思い込み、その後ずっと憎み続け、関係はドロドロに。その後その彼女は一緒に押し入った「親友」の男とつきあうようになり、彼にも「あいつのせいで私たちは逮捕された」と吹き込み、共に憎むようになった。という事実を最近別の友人を介して知らされたとのこと。

「彼らは今でも退廃した生活を送っているんだよ。大学も出ていないし、定職にもついていない。元ガールフレンドだってストリッパーさ。たぶん彼らからしたら僕は大学も出て、きちんとした仕事をして雲の上の存在なんだと。それも憎しみの一つかも」

6歳からの友人で、彼の家だって僕の部屋の窓から見えるのに。と淋しそうな瞳をした彼。

彼には高校時代の「親友」の女性が殺された、というおぞましい記憶もあります。19歳のAnna Fowlerは2004年の10月に、「 King of Prussia」という大型ショッピングモールの中にあるモーテルで、ジャマイカ人の男とセックス中に殺害された。目隠しをされ、口輪を食まされた上、喉をかっ切られ、胸まで刺されて…。当時の記事をネット上で探そうとして、
「おかしいなあ。以前はどこのメディアでも大々的に取り上げていたのに、今はナチのホームページにしかないよ」
「ナチの?」
「ああ、New Nationってあるでしょう。これは白人至上主義者たちなんだ。移民たちが、いかにアメリカで犯罪を犯しているかという事ばかり取り上げたホームページさ。人種差別的でしょう」

…………。


「仲が良かったんだよ。彼女の家も遊びに行ったことがあるし、近所なんだ。死んじゃったから殺された理由は分からないけど、もしかしたら彼女がそれを望んだんじゃないかって気もするんだ。どうしてだかは分からないけど」

こちらがそのホームページです。
http://www.newnation.org/NNN-news-invasion.html

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