2009年11月1日日曜日

ブルックリンの秋





ブルックリン初上陸の日でした。
1カ月前まで、ブルックリンとブロンクスの違いも分からなかったのに、いまや取材で飛び回る日々です。

Kingston 駅でおりました。おりてビックリしたことが二つ。
帽子を被ったユダヤ教徒の多さ。こんな昼間から何をしているのがよく分かりませんが、いい年をした大人達がのんびりとベンチで話し込んだり、何か宗教的な建物にぞくぞくと集結していく風景に遭遇しました。

もう1つのビックリは紅葉の美しさ。マンハッタンのオフィスとクイーンズの自宅を行き来しているだけでは、見えなかった穏やかな住宅地の秋の風景がそこにはありました。駅のまわりに、スターバックスすらなく、空腹を抱えたまま4時近くまで取材は続きましたが、でも本当に来て良かった。

違う時間の流れに身を置くというのは、良いことですね。
世界が私を中心に回っているわけではないという、当たり前かつ、有り難い現実に引き戻されるわけですから。私を中心にというのは、私の喜びも悲しみもという意味です。私の辛さや悲しみなんて、世間一般にはなんの価値もない。古着屋だって買ってくれない。だから肩をすくめて耐える訳ですが、そこまで意識的に絶えずとも、力がぬけ、ふっと楽になれる時というのがあります。いい風景を見た時、もっと頑張っている人をみたとき、そして自分がとても卑小な存在に見えた時です。

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