2013年9月18日水曜日

銃を持つ男、パエリアを作る男

ワシントンDCで昨日、ネイビーヤード(海軍工廠)で銃撃事件が発生し、 容疑者の男を含む少なくとも12人が死亡。 最近こういった事件に「ああ、またか」と慣れてきてしまっているのが怖いです。

先週末の土曜日、タイムズスクエアでも発砲事件がありました。 薬物を使用し幻覚に苦しんで自殺を試み、車道をウロウロしていた男が、 取り押さえようとした警官に向かって銃を取り出すそぶりを見せ (実際には所持していませんでした)、それに対し警官2人が3発発砲。 男には当たらず、居合わせた女性2人を怪我させたのです。 いずれも命に別状はないようですが。

昨年、エンパイアステートビル付近でも、 元同僚をうらみ銃殺した男を取り抑えようとして、警察官が発砲。 男を射殺しただけでなく、通行人9人に怪我を負わせた事件もありました。

もちろん警官に対する非難の声は高まっています。 問題は状況を考えずにすぐに発射すること。さらにヘタ…。 打つなら1発で命中させてよって思ってしまいます。 そして人ごみではなるべく打たないようにするとか。 観光客で混みあう場所には極力行きたくないです。 流れ弾に当たって死亡なんてくわばらくわばら。

夫が勤めるニュージャージー州の化学会社には、「建物内でタバコを吸わない」といったルールが社内の壁に掲げられているそうですが、 その中に「銃を持ちこまない」という項目もあるそうです。 それを見た夫は最初、冗談かと思って笑ったそうですが、 同僚の中には、自宅に銃を持っていると自慢げに話す人もいるとのこと。 普段から所持していて、うっかり会社に持ち込む可能性もあるんだと知り、背筋が凍ったようです。

先日、自分に自信がない男性ほど、 俺はすごいんだぞと、何らかの方法でアピールしたがるのでは? という話を夫としていて、
「ほら、ムキムキに肉体を鍛える男とか、 銃を所持することでパワーを持ったと感違いする男とかいるよね」
と言ったところ、

「パエリアを作る男もいるよ」

と笑顔で返されました。

世界中の男性が、パエリアに限らずとも 料理を作ることに男らしさを感じてくれたらいいのにな、とちょっと思いました。
それだけで平和が訪れたりは、もちろんしないのですが、微かな希望として。

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