2009年12月16日水曜日

深夜のタクシーあれこれ


アメリカ人のタクシー運転手というものを、見たことがありません。いるのかしら? 彼らのほとんどが移民たちです。

彼らとの会話もなかなか楽しいものですが、時には…。
同僚の男性編集者は、深夜に利用したのタクシーの運転手がイタリア人のかなり年配のおばさんだったと言っていました。
「あんた、まだ独身なの? 結婚しないとダメよ」
と説教されながら帰ったそうです。そのまま知人を紹介してもらって、イタリア娘と結婚したら面白かったのに。

1カ月くらい前に私が利用したタクシーの運転手は、モナコ出身と言っていました。私を大いに気に入り、会計時に「君のアクセントはかわいい。電話番号を教えてくれ。近所に住んでいるから今度コーヒーでも飲もう」と誘われ、閉口しましたね。怒らせて急発進でもしてさらわれたらどうしようと、あまり強気でNOと言えず、かるいパニックに陥ったあげく
「Sorry. I have a family.」
と言ってしまい、翌日会社でその話をして同僚たちに失笑されました。「ファミリーって大きくでたもんだね。ボーイフレンドがいるからダメって言えば簡単だったのに」って。そうですよね(笑)。

先日利用したタクシーの運転手は、ガーナ出身だと言っていました。ブロンクス周辺にはガーナ人が多く住んでいるそうです。随分と出版業界に詳しいガーナ人で、色々と仕事の話もしました。
「ガーナかあ。行ったことないなあアフリカは」
と言ったら
「そうかい、じゃあ連れて行ってあげるよ」
オイオイ、またスキを見せてしまったぜと焦り、冗談で返そうと
「タクシーで?」
と言ったところ、大真面目に
「JFK空港から8時間さ。日本はもっと遠いんだろう」
って。深夜の妄想はどんどん膨らみ、このままJFK空港へ連れて行かれ、そこに人買いの組織が彼を待っており、ガーナへ売り飛ばされるんだわ。わたし。と真剣に悩みました。まあ、そんなことは起きなかったので、いまこうして書けるわけです。

写真はロックフェラーセンターのクリスマスツリーです。雨の日に撮ったので冴えませんなあ。

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